リンク
カテゴリ
以前の記事
2018年 11月 2016年 02月 2015年 10月 2015年 04月 2015年 01月 2014年 11月 2014年 01月 2013年 08月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2011年 05月 2009年 04月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 フォロー中のブログ
その他のジャンル
最新の記事
検索
|
2005年 07月 26日
金閣寺が好きで、水上勉の「金閣炎上」を読んでみました。 金閣寺を燃やした男「林養賢」については、ほとんど知らずにいました。独り占めしたくて燃やした、気がふれて燃やした等々、聞きかじりでそんな風に思っていました。当時の新聞や週刊誌などもそのように書かれていたようです。ですが、実際いはだいぶ違っているようですね。大勢の意見には影響されず、自分の目で見た真実を語る人が居るようで感心させられます。当時、金閣寺の庭の修理をしていた造園家の話をちょっと引用してみましょう。「・・・世間知らずの少年の行動は思いがけぬ悲劇にまで発展したが、彼には彼としての筋の通った主張があった。庭園修理中のしばらくの間ではあったが、彼と朝夕を共にした私にには当時に切羽詰った彼の心情が理解できる。・・・文化財を抱えた京都の寺院が『金閣炎上』をただの犯罪として見ないで、少年が法律を犯してまで乱打した仏教界への警鐘を謙虚に受け取ってもらいたい。・・・声の無い少年の抗議に深く心耳を傾け、慙愧し、宗教機関としての面目を取り戻し、道場としての姿勢に立ち戻ることを願うのみである。云々」と書かれたようです。あまり詳しく知らないままに人の悪口や非難する事は簡単ですが、はっきりと自分の目で真実を見ようとする人が居るかと思うと、思わず涙が出てきました。電車の中で読んでいましたので、大変恥ずかしい思いをしましたが・・・。
by kobayashieiji0011
| 2005-07-26 21:23
| 私の読書
|
ファン申請 |
||