建築家・小林英治のDiary

天草の夕日

３月に2週間ほど別府の実家に帰ってきました。
帰ると2日後に母の生まれ故郷の天草へ行くと、９３歳になる母が言うので行ってきましたが、母の友達６人と一緒の楽しい小旅行でした。天草でも有名な下田温泉に泊まり、ここの夕日はとてもきれいだと言う事で皆さんと一緒に見に行った時の写真です。九州ではちょうど黄砂の時期で空が少し霞んでいましたが、何とか見ることが出来ました。黄砂が無ければ水平線がはっきりと見え、沈む夕日の明かりが海面に反射してこちらの方まで揺らぐ帯状の光になって、それは素晴らしいと言う事でしたが、皆さんはこれで十分だと言いながら合掌されていました。
数年前に熊本市内のお医者様の家と天草に東京から移り住むという人の家を設計しましたので、挨拶がてらその後を見させて頂き別府へ戻ってきました。

ドイツの建築

何年か前に電車のつり革広告で見て驚いた。
これはいったい何の建築だろうと想像してみたがまったく分からなかった。
次の日も見てみたが、見れば見るほど設計者に興味がつのり調べてみたくなった。
翌日ドイツ大使館へ写真を添付して、メールでこの建物は何ですかと聞いてみた。
かなり親切に教えて頂いた。中にドイツのHPが記されていたので見てみた。
川沿いの地域を環境整備する一環として作られた複合施設の様でした。
なるほど、何となく船を連想させる形態はその為であったかと納得した。
おおよそ私には無いセンスでしたが、ひたすら内部からフツフツと造形欲が湧き上がり、そんな感情も二週間ほども続いたことを覚えています。

自分の生まれた年のワインを頂きました。

頂いてから、もう大分日にちが経ってしまいましたが、取り急ぎご報告です。

僕の友人が設計した建主さんで、僕とも親しくお付き合いさせて頂いている方からワイン会のお誘いを受けました。

何と、僕の生まれた年に出来たワインを飲ませてくれると言うのです。ウン十年前の物だと何十万円もする貴重な物のはずです。それを聞いて、すっかりその気になってしまったのは、当然の事でした。
いえ、金額の事ではありません（笑）。
僕の他にも同じ年に生まれた人を、僕の仲間の中から四人に声を掛けたそうでした。

当日、久しぶりに訪れた友人の設計したお宅を見ながら、オチオチしておれないので僕も頑張らなければと、奮起した次第でしたが、どうなる事やら・・。

僕が着いた時は、もうすでにワイン会は始まっていましたが、ワインはまだ出ていませんでした。
しばらくして出されたワインは、違う種類の物で、お目当てのワインが気が気でなくて、気分が否応無く高まってしまうのでしたが、本日の主賓のワインが登場した時には、すでにもう出来上がってしまっていて、味なんてどうでもいいような状態になってしまいましたよ（笑）。
しかし、皆でワイワイ言いながら飲み始めましたが、味の方はやはり自分の年齢に相応しく、ちょっと渋味のある歴史を感じさせるワインでしたね。
ウン十年前の物だと、飲めるだけでも珍しく素晴らしいのだと言う事でした。
改めて、こんな機会を与えて頂いた○○さんに、感謝いたします。
自分の生まれた年のワインを飲んだことのある人は少ないと思います。
こんな貴重な体験をありがとうございました。

本庄の家－玄関へのアプローチの花

連休中に、塗装塗り替え工事が終ったので、その検査に行って来ました。
外壁の黒い塗装に加え、建具等の塗装も新しくしました。
一部あまりきれいに出来ていない所があったので、多少やり直して頂くように手配した所です。

玄関口への石畳の脇に、小さな華が点々と咲いていました。
施主に聞くと、自然に生えてきたそうでした。
スミレの一種でしょうかね。可愛らしい青紫の花が「ようこそ、いらっしゃいました」と
迎えてくれているようで、ほのぼのとした気分になりました。

本庄の家・・外壁の再塗装

7・8年前に設計して、群馬県に隣接する埼玉県本庄市に建っている住宅です。
設計当初、外壁の杉板は真っ黒に塗装するつもりでしたが、杉板から青森ヒバに変更になった時点で柿渋塗りに変え、木目を活かして楽しもうと言う事になりましたが、数年で塗装が日に焼け剥がれてしまったので再度柿渋を塗るか検討した結果、当初の設計通り真っ黒にする事になりました。
ようやくイメージ通りの家になりました。

この住宅は、３年前に瓦を使った建物の中で美しいと言う事で「甍賞」を頂いた住宅です。

以前の建物と現在のものの写真を比較してみて下さい。

廻り近所の人が、さぞやビックリした事でしょうね（笑）。

ようやく工事も終わり、これから検査です。